2/16に使用したテキスト

去年の6月から身体と言葉について考えています。
今はパスカルズを聴きながら、「芸人と俳人」を読んでいます。
今年は句会にきっと行きます。

身体から掘り起こした言葉は時に、前後の文脈を持たず
誰にも意味をなさない言葉になる。
その言葉を集めると、いずれパズルのように記憶の断片がはまっていくだろう。
それは自分の物語であり、それまでに出逢ったものの言葉であり、
実際には目の当たりにしたことのない嘘の記憶も混合されているかもしれない。

『うそ』
うそうそうそうそだそう
そうそれはうそ
どうしてもつかなければいけなかった
うそ
そう、そのうそをうそだとうのみにせず
ほんとうのことをさがす
それはもはやうそではなく
ちのかよった
あたらしいぞうご

『喰らいびと』
くらうくらうくらう 
めもとまらぬはやさで
くらう くらいびと
なにもかものみこんで
くらいながら なきつづけている
わたしは くらいびと
みちくさをくって
たちつくす
あーこうやって
くらっているのに
なにもかものこらずながれてしまう
くらうくらうくらう
かまわずくらう
くらいつづけて
のたまわる

大歳

2018年2月の予定

Daniel Belton and Good Company Arts.『絵巻 & ONEONE』展
奈良で昨年11、12月に開催された展示が東京で公開されています。ダンスと映像の関わり方、ニュージーランドのダンスの今、文化の捉え方など色々な視点から楽しめる内容かと思います。最終日の11日パフォーマンスに参加させて頂く予定です。よろしくお願いいたします。

展示期間 2018年2月2日(金)- 2018年2月11日(日)
開廊時間 12:00 - 19:00(木 - 日曜日)
休廊日 月・火・水曜日 休廊
クロージング 2月11日(日)18:00 - 20:00 ※入場無料・作家が在廊します。
  ライブセットパフォーマンス
2月10日(土)、11日(日)17:00 - ※入場無料
10日(土):ダニエル・ベルトンによるソロパフォーマンス
11日(日):ダニエル・ベルトン+大歳芽里によるパフォーマンス
映像協力:勘緑 松浦恭子 鈴木こう 重田龍佑 花巻麻由子 端野真佐子 魚森理恵 小坂直敏 KANO Luke Johnston Jack Grenfell Richard Nunns Nigel Jenkins Donnine Harrison

この度Gallery OUT of PLACE TOKIOでは、ダニエル・ベルトン『EMAKI & ONEONE』展(映像+プリント)を開催いたします。D・ベルトンはニュージーランド(以下NZ)でGood Company Arts.を主宰し、ダンスの演出家、映像作家として活動しています。 『EMAKI 絵巻』は、日本とNZ両国のダンス、文楽、音楽、デジタル・アニメーションに携わるアーティストによって共同制作された映像作品で、主人公が絵巻の中に入り、現代と古代を行き来する物語です。絵巻が映画やアニメーションの原点であることを物語る作品だとも言えるでしょう。また『EMAKI 絵巻』はこの程NZで高い評価を得て、NZ最大級のダンス・フェスティバル Tempo Festival に正式に招待されています。
同時に公開する『ONEONE』は、マオリ族の言葉で「土」や「地球」を意味し、NZの自然や神話に基づき創られた映像作品です。
今回はNZの川の石でつくられた楽器 hollow stone を用いたライブ・パフォーマンス(大歳芽里がダンスで参加)も予定しています。また映像作品の他、スペシャル・リミテッド・エディションのジークレープリントも展示します。 日本では触れる機会の少ないNZのダンスとデジタル・アートを、是非この機会にご高覧ください。
【News】
Daniel Belton and Good Company Arts. は、2018年2月横浜で開催される TPAM “Performing Arts Meeting”(国際舞台芸術ミーティング in 横浜)に参加しています。2月14日(水)に The CAVE(伊勢佐木町)においてパフォーマンス公演「theatre of light」を行います。
TPAM(ティーパム)はアジアで最も影響力のある舞台芸術プラットフォームのひとつで、舞台芸術に携わる国内外のプロフェッショナルが、様々な公演プログラムやミーティングを通じて交流する場です。9日間の会期中、50組を超えるアーティスト/カンパニーによる約200の公演が行なわれ、300以上のミーティング、ディスカッション、セミナーが開かれます。
http://www.outofplace.jp/tokio/
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2/16 (fri) FOuR DANCERS vol.88
ありがたいことに、今年もFOuR DANCERSというダンサーイベントに誘って頂きました。メンバーは皆さんめちゃくちゃ踊る方ばかりです。よろしくお願いいたします。

男肉 du Soleil
野村香子
非風 (袋坂ヤスオ・たなかたかし)
大歳芽里
◇ OPEN 19:00 / START 19:30
◇ adv.1900 yen + 1drink / door.2300 yen + 1drink
◇ dancer. 1400yen + 1drink
http://www.urbanguild.net/top.html
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2/25 (sun) 4.0, an anniversary
Pumaはバンドの形態を取りながら、あらゆるジャンルとのコラボレーションを行ってきています。今回は新たにフラワーアレンジメントや映像が加わる予定です。ぜひお越しください。

Puma :
ieva [Electronics Field Recording] / 山内弘太 [Guitar] / 岡田康孝 [ContraBass] / 佐々木真菜 [Flute] / 大歳芽里 [Dance]
Jacques Perconte (video)
SUiU ( flower arrangment)
Andy Couzens

◇ OPEN 19:30 / START 20:00
◇ door.1000 yen + 1drink
http://www.urbanguild.net/top.html

ことばからだ

新年ですが、年末にやった伴戸千雅子さんとのデュオについて記しておきたいと思います。
振付は言葉のみで、動きは相手に託しました。


写真:山下一夫さん

<伴戸さん→大歳 振付>
ふんわり立つ
視線の矢印がからだを突き抜けていくように
どこを開いても影になるところがない。内がない。
背中から首筋にかけて、空気との接点に意識を向ける
耳のうぶ毛がのびていくサマを想像する
うぶ毛が呼吸する
耳の穴が大きく広がる
目の穴、鼻の穴、口の穴も広がる
からだの穴が大口を開けて何もかものみこもうとしていく
奥の奥からうぶ毛がのびてくる
そうか、何億年も前からこれは芽をだし、のびていたんだなァと
遠くで思い
うまくそれが育つように、日の目を見るように
からだ中の穴を広げて、のばしてやる
あとはもうひっくりかえって土にかえる

<大歳→伴戸さん 振付>
歩く/ゆっくりとした速度で
手をのばす/かきまぜる/ついばむ/足で
弧を描く/計りにのせる
休む
身のまわりを整える/心拍数があがる
足をとめる
まわりまわって/抜け落ちる/遠くを見る
口の中を噛む/口を開ける/目の端を追う
腰に手をやる/脇の下をのばす
首がまわらなくなる
指を広げる/腹が笑う/足裏を床から離す
閉じる/広げる/止まる
記憶
届かない/まわる/聞こえない
見ない/笑わない/顔/そらす
裏をかく/視線/あふれる
永遠/何億年も彼方にある
ここにない
息/すぼむ/嗅覚
まがる/先/心臓
不在
やまない/ひそむ/抱擁
爪痕/洪水/溶血
しめる/ゆれる/降り止まない
音色/根
根をはる/音

両方とも身体にまつわる言葉を多用しているのが特徴です。
下手前方にマイクを置き、振りを付けた側が相手の動きを見ながら読みます。
交代し、互いのを読みあった後は即興でデュオになります。

<デュオの導入としての言葉>
閉じて 開いて(足を閉じて開いてと動かし、横揺れになる)
継続(一人は繰り返す) 
ズレて(もう一人がリズムをずらす)
波に乗る(サーファーのように波に乗る格好になる)
くじらが通る(目の前を巨大くじらが通ると仮定)
指をさす(くじらをながめながら、くじらを指さす)
指が話す(両手の人差し指同士が会話するように動かす)
ひそひそ話・・・

デュオになると、相手の言動についていったり、会話したり、全く違う選択をしたりと掛け合いが出来るようになります。
例えば、架空の隕石を相手だけに落としたり、イメージする力は相手より勝っていると言ってみたり、言葉の選択に世代間を入れてみたり、 色々遊べます。
また言葉を使わず、相手が何かを落とす動きをすれば、拾い集める動きをしたり、前後の奥行きを使ったりも出来ます。

二人いると関係性が見えてきて、それぞれが好きなように動くよりも何か関連があった方が発展しやすく面白いように思えました。
時間に制限をつける以外にも、「例のやつ」とあらかじめ決めた振りを同時に行ったり、ずれて行ったりもしました。
途中で照明をしてくださっているダンサーさんにも照明を変えてもらったりし、後半の即興のシーンの終わりは暗転の方が先になり 「終わり」と言う終了になりました。
動きが進んでいても、1つの言葉の余韻が残ってると思う瞬間もありました。

想像だけで通じ合う世界は、見に来ていたお子さんに好評で、ここが面白かったとか僕は家でこの動きをしていると教えてもらったりしました。 大人は漫才をみているようやったという感想を何人かくれました。
多分伴戸さんとじゃないと出来ない掛け合いがあったと思います。
言葉を受けて、想像している以上の動きをしている伴戸さんを見ながら、どう動いてもらったら面白いかを考えていました。その分自分は淡々としていて、伴戸さんにとっては動かしにくい人物になりくさっていたようです。
キーワードとなる言葉が幾つかあり、そこからの展開を頭で考えている内にも身体は動いていて、身体の動きから言葉が出てくる時もあったように思います。ただ言葉が先にあるというよりも、言葉を飲み込みながら動いている時、つまりすぐ反応している時の方が見てる人と連動している感がありました。

伴戸さんに書いた言葉のベースは2016 年にあって、その辺りの文を見直すと未だ進歩していなかったと気付かされます。

「気持ちが揺るぎないなんてことは一度もなかった。
ただ下の方にどろどろしたものが渦巻いていて、
何を拾ったらいいかわからなくて、
拾った端からぶちまけてしまっていた。」

今年は丁寧に身体から出る言葉を拾い、優しく誰かに渡すことが出来たらと思います。

2018#1

今からPumaで初踊りです。